当院の精神科救急医療

救急医療体制について

365日24時間入院を受け入れ、多職種チーム医療を実践しています。

早期に症状の改善を目指すと共に、地域社会での生活を視野に入れ、患者さんや家族の不安や心配事が解決するように努めています。

スーパー救急病棟について

当院の西5病棟は、1999年に精神科急性期治療病棟として開設されました。現在では精神科救急病棟(スーパー救急病棟)として、緊急性の高い患者さんの入院に365日24時間常時対応できるよう努めています。

入院中は薬物療法、精神療法、心理教育、作業療法、ソーシャルワークなどの多職種によるチーム医療を実践しています。また、時間軸を見据えたクリニカルパスの導入も積極的に行なっております。
さらに、「全ての対応を速やかに、安心・安全の看護の提供」という看護目標をもとに地域連携を図り、早期の退院を目指しております。

精神科医療における急性期治療の考え方について

精神疾患は原因が不明で慢性化しやすく、また一度改善しても再発しやすいという特徴を持っています。入院治療が長引くことで、患者が自分の住み慣れた地域でその人らしい生活を送ることが困難となります。

重症の精神疾患を数ヶ月で完治させることは困難でも、在宅ケアに移行させることは可能です。そのための仕組み作りが地域毎に行われています。
在宅ケアに移行するためには、病状がある程度改善していること、在宅ケアに適した住居があること、生活費が確保できること、必要な社会的支援が提供出来ること、相談できるスタッフや親族・友人がいること、救急医療サービスを常時提供できることなどが必要です。入院治療によって、これらの条件を整備することが急性期治療の目的と言えます。

退院後のフォロー

退院時には看護師による退院前訪問、退院後には訪問看護を実施し、退院される皆様の地域移行や社会参加を支援しています。