肥前精神医療センター

仕事を知る
WORKS

精神科看護師の仕事

Works

精神科看護師の役割は、精神疾患を抱える患者さんがその人らしく生活が送れるようケアを行うことです。

精神科看護は、一般診療科と比べて患者さんとの信頼関係の構築がより重要であり、一人ひとりの患者と深く、時間をかけて関わります。

患者さんの回復の過程を傍で支え、患者さんやご家族が笑顔を取り戻す瞬間に立ち会えたとき、看護師として大きなやりがいを感じることができます。

Mental health care

患者さんのこころのケア

精神科において看護師に求められる大切な仕事の1つは、患者さんのこころのケアです。

精神科の患者さんの中には、自分の気持ちを上手く言葉に表せない方もいます。日頃から患者さんに気を配り見守ることで、患者さんの些細な変化に気づける観察力や、患者さんから必要な情報を聞き出してアセスメントをする力など、精神科看護師ならではのスキルや経験が積めます。

先輩看護師からのコメント

患者さんを様々な視点から支援するためには、信頼関係を築くことが大切です。コミュニケーションを重ねていき、患者さんの困りごとや不安などに寄り添って看護を行っています。

Health care

患者さんの身体のケア

高齢化に伴い、精神疾患と身体疾患の両方を抱えた身体合併症の患者さんが増えています。こころのケアと同様に身体のケアも重要です。患者さんの様子に違和感が無いか看護の視点から見つめ、身体的アセスメントをしながら日常生活ケア、回復過程ケア、発達に応じた療育など病状にあわせた看護を行っています。

先輩看護師からのコメント

病気で会話もままならなかった患者さんが少しずつ回復し、自分でできることが増えていく姿をみると、嬉しく感じます。また、患者さんやご家族の笑顔を見ると、こちらも元気になります。

Self-care assistance

セルフケアの援助

食事・睡眠・入浴・排泄・メンタルヘルスなどの患者さんのセルフケアをサポートします。

患者さんの中には身体の衰えや障がいがなくても、精神疾患によって身体を動かすことが嫌になってしまい、食事をとりたくない、入浴したくないという方もいます。看護師は、患者さんが自立して日常生活が送れるよう長期的にサポートをしていきます。

療養介助専門員からのコメント

医師、看護師、児童指導員、保育士、看護補助者など多職種と連携を図り、患者さんが安全に安心して療養できるよう努めています。

Medication

薬の管理・与薬

精神科の治療は「薬物療法」が中心となります。そのため、患者さんの薬の管理・与薬は精神科看護師の重要な仕事となります。患者さんによっては服薬を拒否するほか、上手く飲み込めない場合もあるので、看護師が付き添い、患者さんの服薬をサポートしています。

部署紹介

Workplace

当院の看護部の各部署をご紹介します。

Ward

病棟紹介

当院にはさまざまな機能を持つ病棟があります。各病棟では、患者さんの病状や入院の目的などに応じた看護を実践しています。

北1病棟老年期・認知症

患者さんの人生史を尊重したケアで、心の安定と在宅復帰を目指します。

当病棟は、認知症疾患治療病棟です。認知症に伴う精神症状(幻覚・妄想など)や行動障害(暴力・徘徊・睡眠障害など)が問題となり、自宅や施設での生活や治療、ケアが困難となった患者さんを受け入れ治療しています。

患者さんの人生史を尊重し、安全な環境で個々に応じた豊かなケアを提供するよう、医師・看護師・作業療法士による多職種協働で専門的ケアに取り組んでいます。

北2病棟精神・内科合併症

精神面・身体面に対して、迅速かつ適切な医療の提供に努めております。

当病棟は、精神・内科合併症病棟です。精神疾患に内科疾患が合併している患者さんの治療と看護を行っています。地域への社会復帰を見据え、質の高い看護が提供できるよう日々取り組んでいます。

北3病棟精神・急性期・慢性期(男性)

患者さんに寄り添ったケアで、社会復帰に向けたサポートをしています。

主に、慢性期の総合失調症や双極性障害及び発達障害の患者さんを受け入れています。受け持ち看護師が中心となり、多職種と連携し患者さんの自己決定を大切にしつつ、社会復帰への手助けができる看護を目指しています。

北4病棟精神・慢性期(女性)

女性らしさを大切にした看護を提供しています。

主に、慢性期の統合失調症の患者さんを受け入れています。受け持ち看護師を中心に、女性らしさを大切にした安全・安楽な日常生活が提供できるように日々援助しています。 多職種と協働し、自宅やグループホームへの退院を目指し、支援していきます。

南1病棟アルコ-ル・アディクション・ストレスケア(開放)

リハビリテーション・プログラムを通して、依存症からの回復を目指します。

依存症治療・精神科急性期病棟です。全国から患者さんを受け入れ、時間外・休日の入院にも対応しています。アルコール・薬物・ギャンブルなどの依存から回復するため、8~10週間のリハビリテーション・プログラムを用意しており、多職種協働し、質の高い治療・ケアを提供しています。

南2病棟児童思春期

ご家族や関係者と協力しながら、患者さんの自立をサポートしています。

20歳未満の患者さんが入院されています。入院中より、退院後の生活を見据え、家族や学校、行政などの関係者と連携して環境調整に努め、多職種協働で子供の自立に向けた支援を行っています。

南3・南4病棟療養介護/医療型障害入所支援病棟

患者さん一人ひとりが楽しく安全に生活が送れるように支援しています。

家庭や施設では、介護困難な強度行動障害や身体合併症を持つ重症心身障害児(者)に対して、多職種が協働して専門的な医療・看護を提供しています。個別支援プログラムを作成し、患者さん・ご家族の要望に応えられるよう配慮しています。

西5病棟精神・急性期(精神科スーパー救急)

早期の退院を目指し、質の高い集中的な医療を行っています。

精神疾患に苦しむ入院治療が必要な方々を24時間、365日いつでも受け入れています。多職種によるチーム医療で、早期の症状改善と地域社会で生活できるように、患者さんやご家族の支援を行っております。

西7病棟医療観察法

多職種によるチーム医療で症状の改善と社会復帰を目指します。

当院は、医療観察法に基づく指定入院医療機関です。法の目的の下、ノーマライゼーションの観点も踏まえ、多職種チームや地域の関係機関の協力を得て対象者の病状の改善、再犯防止、社会復帰を目指す関わりを行っています。

Outpatient

外来

患者さんの立場に立ち、安心して気持ち良く診療が受けられるよう努めています。

当院外来では、主に統合失調症やうつ病、双極性気分障害・不安神経症・認知症・アルコール・薬物依存症・自閉症・知的障害・広汎性発達障害など精神疾患全般に渡り、診断・治療を行っております。

「The Most Important Person In This Hospital is the Patient. この病院で最も大切な人は患者さんである」という病院理念のもと、患者さんの立場に立って、安心して気持ちよく診療が受けられるよう努めています。

Nurses who are active

病棟・外来以外で活躍する看護師

病棟・外来以外にも、院内のさまざまな部門で看護師が活躍しています。

  • デイケア
  • 医療安全管理係
  • 感染管理認定看護師(看護師特定行為研修終了)
  • 地域医療連携室 訪問看護
  • 教育研修係
  • 教育担当看護師
  • 治験管理室
  • DPAT(災害派遣精神医療チーム)
  • など